2019年は9月に入ってからインフルエンザが流行しています。
9月時点での主な感染者はインフルエンザA型が多いとされています。
沖縄を始め、鹿児島県や佐賀県、新潟県、福島県、愛媛県など各地で学級閉鎖が相次いでいてインフルエンザの早めの予防を国は周知しているところです。
米国の疾病予防管理センターは2019年10月11日の週報でインフルエンザのウイルスは国や地域で異なるとしつつも今後は南半球のみならず、北半球でも流行する危険性があると伝えています。
この報告によれば、生後6ヶ月以上の人に対し、10月中のインフルエンザワクチン接種が望ましく、生後6ヶ月以下の乳幼児については、両親や保護者などがインフルエンザにかからないようにより積極的なワクチン接種を推奨しています。
厚生労働省は2019年10月4日の事務連絡で、インフルエンザワクチンの供給は平成28年度以降で最も多くする予定で、適切に使用すれば今シーズンは不足が生じない等を各都道府県へ情報を発信しています。
2019年のインフルエンザは例年より早い定点当たり報告数の増加が見られ、インフルエンザワクチンの製造販売関連団体などに対し、ワクチンを医療機関などへ迅速に納入するよう努めることなどを依頼しています。
目次
インフルエンザから身を守る5つの基本
では、ここでインフルエンザから身を守る5つの基本を紹介しましょう!
外出後の手洗い・うがいの徹底!
帰宅したらまず手洗い、うがいをするという習慣を身に付けることが重要です。
手洗い・うがいはインフルエンザに限らず、その他の病気予防にも非常に効果的です。
・手洗いは手や指などに付着したインフルエンザウィルスを物理的に取り除くためにも大切な方法です。
・ウィルスは石けんに弱いため丁寧な手洗いを心がけましょう。
・うがいは、外出をしたらチリやホコリだけではなく、インフルエンザや風邪などのいろいろなウィルスを吸い込んでいる可能性があります。
そのため帰宅したらお水やぬるま湯で丁寧にうがいをして、ウィルスを洗い流しましょう。
部屋の温度・湿度設定はしっかりと行う!
インフルエンザウイルスは寒冷乾燥を好み、高温多湿に弱いといわれています。
インフルエンザウィルスは、「温度20度以上、湿度50~60%で空気中での感染力が下がる」ということを1961年に研究者のG・J・ハーパー氏が発表しました。
体感で温度・湿度を知るのは難しいですので、家電量販店などには「温湿度計」が1,000円くらいで購入できます。
その温湿度計を見ながら、暖房の温度管理や加湿器での湿度管理を行うと良いでしょう。
また、1~2時間おきくらいに部屋の喚起をすることも大切です。
混雑する場所はなるべく避けるようにする!
インフルエンザは空気感染・飛沫感染をしますので、できるだけ人混みや繁華街など混雑する場所は控えたいものです。
特に高齢者や妊婦の方、基礎疾患のある方や睡眠不足や疲労気味の方は混雑する場所への外出は控えましょう。
インフルエンザは流行してきましたら外出が必要な時は、できるだけ短時間に用事を済ませ、それ以外の時は、混雑する場所に行くのは控えることが大切です。
外出する場合は、多くの人で混雑することも考えられますので、ある程度の飛沫等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製のマスクを着用することは予防に効果的です。
普段の健康管理を大切にして免疫力・体力をつける!
インフルエンザに限らず、風邪か感染症などは免疫力が弱っていると、感染しやすくなります。
そして、免疫力が弱っていて感染した時には症状が重くなってしまうおそれがあります。
やはり、普段の健康管理を大切にすることが大切です。
皆様がご存知のように、健康管理に必要なのは、以下3点です。
・栄養バランスの良い食事を摂る
・十分な睡眠を取る
・適度の運動をする
この3点を日々意識して続けることです。
栄養バランスの良い食事とは?
良質なタンパク質、野菜、カラダに良い油、食物繊維をバランス良く摂ることが大切です。
ポイントはタンパク質です。
病気や感染源と戦うための抗体を作るのはタンパク質です。
様々な活動をする時の脳内伝達物質もやはりタンパク質です。
カラダの不調を訴える方の食事内容を確認すると、1日に必要なたんぱく質量の1/3くらいしか摂れてない方が多いようです。
日本人の食事摂取基準によると、1日に必要なタンパク質は摂取エネルギーの13~20%が理想とされており、タンパク質摂取の推奨量は、成人男性は1日60g、成人女性は1日50gとなっています。
食事でタンパク質が不足している人は色々な病気にかかりやすいようなので、タンパク質をしっかり摂るよう心がけましょう。
肉類・魚介類・卵・乳製品など動物性の食品のほか、豆類・穀類など植物性食品にタンパク質が多く含まれていますので、そのうちの2種類を組み合わせて食事を摂ると、今までよりタンパク質が多く摂れます。
ご自身でタンパク質が不足していると思われる方は参考にして下さい。
太陽の光を浴びてビタミンD不足にならないように!
ビタミンDが不足すると、病気の羅漢率が上がり、インフルエンザの予防にも効果があるとも言われています。(※注1)
ビタミンDは太陽の光を浴びることで体内で合成することができる唯一のビタミンで、太陽のビタミンとも呼ばれています。
ビタミンDを体内で作るには太陽の光をガラス越しではなく、太陽の光を直接浴びることが大切です。
ビタミンDを作るのに必要な紫外線Bはガラス越しやカーテン越しではカットされてしまうので、直接太陽の光を浴びるようにして下さい。
食事からビタミンDを摂る場合、まぐろ、いわし、さば、にしん、さけ、あんこうなどの「魚介類」やきくらげ、本しめじ、しいたけ、干ししいたけなどの「きのこ類」に多く含まれています。
ですが、食事から摂れるビタミンDは限られていますので、太陽の光を適度に浴びることが大切で、場合によってはビタミンDのサプリを摂ることを検討してもいいかもしれません。
◎(※注1)ビタミンDの多彩な効用
まとめ
インフルエンザを予防する5つの基本
①手洗い・うがいを行う。
②温度・湿度設定の管理。
③混雑する場所は避ける。
④健康管理をして免疫力・体力をつける。
⑤太陽の光を浴びる。
この5つの基本をぜひ実行して流行のインフルエンザに感染しないようこの冬を元気に乗り切って下さい!
また、インフルエンザ予防にビタミンDが効果があることに興味をもたれた方は下記の記事を参考にされて下さい。