注目の葉酸!動脈硬化と認知症に効果があるのか?

「葉酸」というビタミンが注目されているのをご存知でしょうか?

「葉酸」は、妊婦さんにとって大切な栄養素で、医師から貧血予防や赤ちゃんの成長のために良く、妊娠の計画をしている方にも勧められているので、子供さんのいるお母さんには馴染みのある栄養素だと思います。

▼厚生労働省も葉酸摂取を推奨しています。

葉酸は水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種です。数多くの疫学研究から、受胎前後における葉酸摂取により胎児の神経管閉鎖障害(NTDs: neural tube defects)の発症リスクが低減することが報告されました。そこで日本では2000年に厚生労働省から、妊娠の可能性がある年齢の女性等に対する葉酸摂取に関する通知が出されました。

厚生労働省 e-ヘルスネットより引用

・・・日本でも2000年に厚生労働省から神経管閉鎖障害のリスク低減のために妊娠の可能性がある女性は通常の食事からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日400μgの葉酸を摂取するよう通知が出されました。この通知において、諸外国の研究結果から神経管閉鎖障害のリスク低減のための葉酸の摂取時期はおよそ妊娠1か月以上前から妊娠3か月までとされています。

厚生労働省 e-ヘルスネットより引用

厚生労働省は「葉酸」を妊娠1か月以上前から妊娠3か月まではバランスの取れた食事からの摂取に加え、栄養補助食品からも1日に400μgを摂取するよう勧めているのです。

その「葉酸」が、最近の研究で動脈硬化(※注1)・認知症対策(※注2)に効果があるのではないかといわれるようになり、妊娠を希望される方や妊婦さん以外でも注目されるようになってきたのです!!

埼玉県の坂戸市では「葉酸」を積極的に摂取するプロジェクトも進めていて、血液中の悪玉物質(ホモシステイン)が減るなどの成果も出始めています(※注3)。

(※注1)葉酸摂取のすすめ

(※注2)ビタミ ンと認知症

(※注3)葉酸代謝関連遺伝子多型に基づくテーラーメイド栄養学一さかど葉酸プロジェクトー

動脈硬化・認知症を防ぐ葉酸の働き

「葉酸」は、水溶性のビタミンで動脈硬化を促進するホモシステインというアミノ酸を無害にする働きをもっています。

ホモシステインは血中濃度が高くなると、血管の内側の細胞を傷つけるなどして動脈硬化や認知症のリスクが高くなります。

動脈が硬くなると、心臓の負担が大きくなり、いろいろな臓器にも負担がかかり、組織が壊死したり、血管が破れやすくなることで、心筋梗塞や脳卒中が起こりやすくなるのです。

認知症は、脳が委縮したり、脳の血管が詰まったりすることが見られますが、ホモシステインの血中濃度が高いと起こりやすくなるのです。

動脈硬化や認知症は突然発症するのではなく、長年の生活習慣の結果として起こりやすくなりますので、この葉酸摂取や食生活の改善や生活習慣に気を付けることで予防することが可能になると言われているのです。

葉酸を摂取しても体内での利用効率は個人差があります。

個人差の違いは遺伝子のわずかな違いが影響していて遺伝子多型と言います。

葉酸に関しての遺伝子多型には3種類あってバランスの取れた食事からの摂取に加え、栄養補助食品からも1日に400μgを摂取することで、その個人差は解消できるのです。

十分な葉酸を摂取することは、動脈硬化や認知症の原因ともなるホモシステインを無害化し、健康維持にタイヘン重要なことなのです!(※注4)

(※注4)次世代を担う皆さんに知って欲しい葉酸の話

葉酸先進地 埼玉県坂戸市 葉酸プロジェクト

元気で長生きをする「健康寿命の延伸」をかかげて、「葉酸の動脈硬化を予防する力」に着目した埼玉県坂戸市は2006年から「葉酸プロジェクト」を開始しました。

坂戸市内の女子栄養大学と連携したセミナー等を通じて、血中の葉酸値の上昇や動脈硬化の危険因子である血中ホモシステイン値の低下、食生活の改善を図ることで、認知症や生活習慣病の予防を目指しました。

市民の健康の健康意識が高まり、野菜や葉酸摂取量の増加、食塩摂取量の減少といった食生活の改善や血中の葉酸値が高まるなどの効果が確認されたのです。

この取組は、各種メディアや県内外の自治体などからも注目されたのです。

◆2012年~2014年度で、県の健康長寿埼玉プロジェクトのモデル事業として選定されています。

◆2016年6月には、埼玉県から健康づくり事業の先進的な取組であるとして、「健康長寿優秀市町村表彰」 において、優秀賞を受賞されています。

※下記の動画は葉酸研究の第一人者で女子栄養大学副学長で坂戸市の「葉酸プロジェクト」チームのリーダーの香川靖雄教授が「葉酸」について、わかりやすく解説されています。

◎注目のビタミン「葉酸」~女子栄養大学 副学長 香川靖雄教授が語る

埼玉県坂戸市が推進している「葉酸プロジェクトまるわかりブック」です。

葉酸を多く含む食品・料理

葉酸が多く含まれる食べ物は、ほうれん草、モロヘイヤ、小松菜、アスパラガス、ブロッコリー、枝豆、レバー、いちご、焼き海苔、えのきだけ、緑茶、すいおう(葉)などです。

葉酸を含む食品は他の栄養もたっぷり!

葉酸を多く含む食品・料理を見て頂きましたが、美味しそうなものばかりですね!

また、どの料理も葉酸だけではなく、いろいろな栄養素が含まれていてカラダにも良さそうなものばかりです。

▼葉酸を多く含む食品で調理する時に気を付けて頂きたいこと。

★葉酸は水溶性ビタミンですので、野菜によっては茹でることで葉酸の効果が半減することもあります。

葉酸を損失させないためには、炒めたり蒸したりすることが大切となります。

★豆苗や納豆、のり、お茶にも葉酸が比較的豊富に含まれていますので、毎日の食卓に加えると良いでしょう。

★葉酸は光によって分解されやすいので、効率良く葉酸を摂取するためにもお茶は淹れたてが良いです。

葉酸を多く含む食事をバランス良く摂り、なおかつ栄養補助食品(400μg)も上手に摂って健康で元気なカラダを目指していきましょう!!

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